☆★☆★☆2000年作品展示紹介２☆★☆★☆
展示のお知らせ
長野富江 野良着２０００つぎ 展
2000年６月10日（土）〜11月10日（金）
ＡＭ10：00〜ＰＭ５：00
場 所 伝承時代布研究所・古布工房長野
〒099-4141 北海道斜里郡斜里町豊倉１６０
入場料 大人1000円（ただし、長野富江著『お手玉から始めるライフスキル』進呈）
工房内に１４年間かけて集めた日本の野良着約２０００
枚を使ったキルト（ベッドカバーサイズ）を７枚、展示しています。毎月半ばに入れ替えをします。
小さな工房での展示を楽しんでいただきたい５ヶ月間のロングランです。
| メッセージ 祖父の残した北海道開拓当時の藍染めのマントをキルトにしたことが、野良着を収集する私の原点でした。 １２年前、新潟県吉田町に住み、３年かけて東北６県を歩き集めました。 ９年前、再び斜里町に戻ってからも、年に何度かの骨董市に出かけては野良着と呼ばれるボロを集め続けてきました。 夢中で、ただひたすら、ほどいて洗い、縫い続けてきたキルトが、やっと少し、布の種類分けをしながら一つの形をつくって仕上がってきたように思います。 「ボロ」と呼ばれる古布でありながら、その縦糸と横糸から伝えられる日本の歴史や文化があることに感動します。 キルトと出会って１４年。再生した野良着は優に２０００枚を越えたと自負しています。 「野良着２０００つぎ」というタイトルは、私の手仕事をそのまま表現しているのではと思います。 アメリカの開拓者が生み出したアメリカン・パッチワークキルトのパターンと日本の伝統的な古布の作り出す調和に感謝と感動を込めて、英語では「two heart in harmony」としました。 すでにアメリカ・マサチューセッツ州ローウェルにあるニューイングランド・キルトミュージアムの「モード・インディゴ」において３月３０日から５月２１日までの展示を終えることができました。 今、私は野良着をつぎよせながら、社会が自分に何をしてくれるか、ではなく、自分が社会に何ができるか、ということをいつも考えながら、価値ある人生をキルトで表現していきたいと願っています。 斜里町という小さな町の、この小さな私の工房を訪ねてくださることを、心からお待ちしています。 |
