☆★☆★☆2015.9月 Shari & Boston studio news☆★☆★☆

	2015.9月9日(水) 斜里スタジオでの夏仕事を終えて... 　斜里岳の麓で生まれ育って64年....祖父母から両親に受け継がれスタジオを建てて36年...この山に見守られながら今日を迎えられただけでもなんと幸せな人生かと両親に深く感謝しています....スタジオの裏庭の木が少し色づいてきました。 　スタジオから歩いて10分ほどのファームに通う毎日と友人達とのランチや朝コーヒーでとてもいい時間を過ごせました。

三浦ファームからたくさん頂いた桃で初めて桃ジャムを作ったり(平らな桃は蟠桃という品種です)...北見市の「懐石料理　うめ笹」で和食の贅を極めたり...ボストンでの下仕事だけではない時間の中で考えたこと、考えさせられたことがとても有意義でした。
もちろん、時には違和感を感じる知人や友人の活動などを見たり聞いたりもしましたが世間様の批判や動きに惑わされず「今、自分ができること、しておきたいこと、しなければならないこと」を自分自身に恥ずかしくないように精一杯努力したいと思うのです。それが小さな事でも前を向いて静かに....。

	手荷物のスーツケースとバックに詰め込める物には限度がありますが寿子さんから頂いた「白タマネギ」を置き残すのが忍びなくてジップロックに入れボストンに持って行くことにしました....どうかセキュリティで没収されませんように:) 女満別-羽田-成田-ボストン....明日は長い一日になりそうです。 (撮りためていた写真を添えますね)

9月16日(水) 森の中のスタジオに戻りましたが.... 　10日に無事、タマネギも没収されずボストンに戻りましたが「かなりひどい時差ボケ」で昨日は15時間寝てその後、一晩中眠れず...今日は午後のお昼寝のつもりが6時間...それでも自然に逆らわずできることからやりはじめています。

森の中の外回り仕事はとても気持ちが良いです...リスや小鳥たちの楽園みたいです!...が、それだけではなく「太さ40センチ長さが20メートル位」の巨木が根腐れで倒れその始末して頂いた巨木(枝葉以外)を見て森の管理は(経費も)そう簡単ではないと実感しています。 (森の中と言っても山小屋とは違って生活空間なわけですから常に電気、水道、ガスなどの設備管理に配慮しなければなりません)

留守の間に届いていた招待状の整理、斜里スタジオで準備してきた布、フランス語のCDセットなどを机に並べて...さぁー少しづつ普通の暮らしに戻りましょう!!

21日にMFAでの定例会、来月にはレンブラント展などオープニング.レセプションなどいろいろありますのでできるだけ出席したいと思います。 スタジオの写真添えますね...

9月19日(土) 友人達を招いて... 　7月にモスクワで行われたInternational Tchaikovsky Competitionで二位受賞のジョージ君と家族、ピアノの先生など22人の友人達を招いて受賞祝いのパーティをしました。

	久しぶりのパフェ.ディナーで張り切って料理しました!...ローストピーフは前日に焼きエビフライなどの下ごしらえも準備し当日は余裕のつもりがお客様達の到着一分前にぎりぎりセットできました!..
エビフライはジョージとアンドリューのリクエスト、北オホーツク産.猿払村直輸入の生ホタテはニューイングランド音楽院のピアニストMana TokunoさんとVictor Rosenbaumさんの好みなので到着してから...とバリエーションを考えて皆さんに楽しんで頂きました。

サーモン寿司、ウナギ寿司、ホタテ寿司で一升五合作りましたが22人で完食です!!

デザートの前にアンドリューとジョージ君が演奏してくれてお祝いパーティのつもりが私の方が特別なコンサートをプレゼントして頂きました..

.2016年5月末に東京でNHK交響楽団と演奏するスケジュールが決まっているとのこと、日本でも多くのファンができることを願っています。
キッチン.パフェの写真と友人達、ジョージとアンドリューと私、エビフライからホタテの写真など添えますのでパーティに参加したつもりで見てくださいね。

9月20日(日) ダウンタウンで買い物とウッドデッキで... 　見事な秋晴れ!...お天気も良く久しぶりに街でセーターなど今年の秋冬物を見たり大好きなエイスンでクッキーを買ったり....午後はご近所に住んでいるイタリア人のクリスティーナと友人を招いてアフタヌーン.ワインを楽しみました:)....夏の出来事などお互いの近況報告です。いつもセンスの良い暮らしをしているので刺激をうける友人です。斜里でもボストンでも親しい友人達はスタジオに招いたり招かれたりのお付き合いを大切にしています....招くと来るけれど招かれたことがない...またはスタジオに寄ってくれるのだけれど「どうぞ寄ってくださいな」と言ってくださらない方っていますが、私はお互いが行き来できるお付き合いが好きです。 　つい先日は31度の暑さでしたが今朝は12度で日中は21度...これから本格的な秋ですね。

9月21日(月) MFA-Annual Meeting 　ボストン美術館の定例総会に出席しました。8月に新館長になりましたが斜里スタジオに帰っていたので今回の総会で初めてご挨拶できました。 　何しろ美術館の学芸員と功労者達で500名くらいの出席者ですから個人的なお話しは次の機会に....。 　久しぶりのテキスタイル学芸員達とは2016年3月5日(オープニング.レセプション)からの「#techstyle」展の内容を少し話ができました!...私、この展示をとても楽しみにしているんです!!

リック.オーエンスのカーキ色のジャケットに今年の夏、糸さんにお仕立てしてもらったリトアニア麻のワイドパンツ、エンリーベグリンのショートブーツで出かけました....写真添えますね。

	ボストンでの暮らしが慣れてきた...とは言ってもやはり好きな物はどこにいても好きで見ていたいし使っていたいし側にあるだけで落ち着きます。 　今年の夏、17年来お付き合いしていただいている名古屋の糸さんに(私が彼女をこう呼び始めて今ではホントに糸さんと呼ばれているんですよ:))月に二度の骨董市で集めていただいた「豆皿と小皿」それと「塗り盆」をボストンのダイニングテーブルに持って来て置きました...福島の会津塗りもいいですよね。

	糸さんから頂いた15センチほどの蛸唐草の銚子となぜかアフリカの木彫りが似合うし...好きな物に触れているとホームシックにもなりません:) 　数年前からは日本の仏像にも興味がでて弥勒菩薩の専門書も取り寄せて読んだりしています...ボストン美術館のアジアコレクションからすごく影響を受けています(仏像は信仰の対象ではなく東洋美術、芸術としてです)
古布と関わって30年...日本人の持つ繊細で大胆で匠の技...色彩の豊かさや美意識に再認識しています...よく海外に出かけたり住んだりした方がドイツに憧れたりイタリアに憧れたりハワイに住みたいとかバンクーバーに住みたいとか:)....聞きますけれど私は何処に出かけても「住みたい」とか日本より良いと思ったことが一度もありません。いつも日本に生まれて日本人で良かった...と両親に感謝しています。特に最近、電気も水道もなかった1950年に生まれていろいろな経験ができたことをありがたいと思うのです。気の短い私が根気のいる針仕事を続けていること自体チョット不思議かもしれませんが大好きなものに触れながら次の夢の実現に向けて針を進めていこうと思います!!

玄関に置いてある笹竹が30センチも新芽がでていたり、キッチンのポトスがぐんと伸びていたり...静かな日々の暮らしを大切にしたいです....。

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