☆★☆★☆2013.5月 Boston studio news☆★☆★☆


 
  2013.5月1日(月)
 ハーバード大学.植物公園での散歩

 一週間ほど前から朝の散歩を始めました...アパートから10分で「アーノルド.アルバリータム」があります。昨年も紹介しましたがすばらしい植物公園です。決して無駄に過ごしているわけではないのですが冬仕事のピーシングの間についてしまった皮下脂肪を少しでも減らしておかなくては夏仕事が(スタジオの芝草刈りや畑仕事)できませんよね:)
 ヒンヤリする澄んだ空気と鳥たちの歌...贅沢過ぎる時間を楽しんでいます..暮しの中にこのような時間を持つ事がどんなに大切か...ボストンの暮しで学んでいる事はそのまま斜里での暮しにつながっています。何かの機会に自分の得た事を伝えられたらいいなと思っています...もうすぐライラックや石楠花も満開になりそうです...
 
 
 
  ボストン美術館(MFA-Boston) SAMURAI April14 to August 4,2013

 Armor from the Ann and Garbiel Barbier-Mueller collectionは個人のコレクションとしても美術館の所蔵品としても世界一の規模のコレクションです。
 一般公開展示の始まる前のプライベートレクチャーとオープニングに招待されあらためて日本人の美意識や職人技...またそれらにまつわる日本の歴史を学ぶ機会を持ちました。
 オープニングには久しぶりに着物を着たのですが気分だけでも「侍」にまつわるようにと150年前の半襟をつけ帯も半幅の金糸銀糸を織りまぜられた渋いものをさりげなくつかってみました..着付けもアレンジも私流ですが今年はもっと着物を着るようにします:)
 
Peabody Essex Museum.Constructed Landscapes(4月20日から10月6日まで)
by Tshio Shibata

 プレ.オープニングレセプションに出席しました。この招待はJapan Societyから頂きました。
 ご本人のスピーチと作品から「別の視点を持つ事」を楽しませていただきました。写真の構成が来月から手がける私のキルトと重なる作品がありひそかに微笑んでしまいました:)
(私の「次のキルトプロジェクト」については斜里のスタジオに戻ってからUPしますね)  
 
 
  Mana Tokuno Piano Recital.Victor Rosenbaum Piano.Borromeo.Roger
Tapping.George Li..etc,and Textile&Costume MFA,Red Sox Fenway park,etc.

 3月、4月といろいろなイベントや親しくお付き合いしている音楽家のコンサートに出かけました。私の暮しは「衣食住音」と以前書きましたが、音楽家はもちろん多種なジャンルの事や人と関わる事で自分の仕事、暮し、生き方、思考回路が活性化されています。それは私にとって難しい事ではなく自然で心地よいものです。
 しかしそれが全ての人に理解されるという事とは違いますよね...また「日本人、アメリカ人」と一括りに論じる事は出来ない事が沢山あります。
 私はよく狭いアパートに友人を招いた「バフェ.ディナー」をします。招く事で私自身を知ってもらえたり親しくお付き合いする事ができると思うからです。もちろん相手の事もよく見えます。

 昨日は音楽家、Sculpture Artist、ジャーナリスト、大学教授、レストランオーナー、バイオリンメーカーなど14人を招いて有意義な時間をとても楽しく過ごしました。
 美味しい食材のお買物に料理などの準備は手間ヒマを惜しむと何も出来ませんが全ての事を楽しみながら人生を豊かなものにして行けたら...それが私流の学び方です。立派な肩書や著名人だとしても魅力のない人っていますものね...

 好意を持って招いても嫌な気分や失望するような人とも出会いましたがそういう人達こそが反面教師として教えてくれた気がします(もちろん繰り返し同じような失敗はしないように:))また、ホームパーティこそ腕の見せ所でもあり小洒落たセンスの会話にも磨きがかかるのでは?...準備の出来た写真を添えますね。

 皆さんはゴールデンウィークを楽しまれていますか?..どこで暮していても季節を楽しむ時間を大切にしたいですね..
 
  2013.5月2日(木)
Sargent Society Lunchon(MFA)

 12:00-2:30pmまでのランチョン.イベントに招待され出かけて来ました。
とても良いお天気でプレゼンの始まる前に美術館の日本庭園を通り...始まったばかりのミケランジェロ展を少し見てからRemis Auditorium...
   学芸員の45分間のプレゼンでは「プレゼンをする立場の目線で」いろいろ学ぶ事がありました。私も次のプレゼンではもっと聞き手を魅了し引き込む力をつけたいです...ただ単に「喋る」事とは違いますものね:)

 ランチは美術館の中の「ブラボー」ワインはシャルドネ、サラダとメインはチキン(これがやわらかく繊細なスパイスでメチャクチャ美味しかった!)デザートはプラムとブルーベリーにクリームとオレンジソースを使ったケーキ。でも、デザートまでは隣のMFA副館長と会話が弾んで写真を撮り忘れました:)
 同席の方々との会話もとても参考になり、MFAのイベントはいつも私の気分を高めてくれています...麻のワイドパンツで爽やかに出かけて来ました。
 
MICHELANGELO Exhibition (MFA)

 ミケランジェロ(1475-1564)のMaster dreawingsを覗いてきましたがとても興味深い紹介が書かれていましたので忘れないように写真に収めてきました。
 「Renaissance man 」a Sculptor.Painter.Poet.Architect.and Engineer....「ミケランジェロはルネッサンスな人」彼はいくつもの分野でその功績を残した人である...と。一芸に秀でたと言うのは良く聞きますが彼を多才に導いた要素って何だったのだろう?..と思いました。
 全ての物事に対する好奇心とか広い枠での付き合いだとかいろいろあると思うのですが少なくても私の育った田舎町のように「出る杭は打たれる..とか、出過ぎた杭は抜かれる」などと言っていては得られるものも得られないし伸ばせる力も止めてしまう事は確かですよね....私もボストンで「ルネッサンスな人」に挑戦してみようかな?
 
2013.5月3日
シンフォニー.ホール

 HANDEL JEPHTHAのコンサートの招待券を頂いて出かけました。あまり得意なプログラムではなかったのですがこれも勉強だと思い出かけたのですが...歌詞が英語ではないのでプログラムを見ながら追いかけるのがやっと...やはりオペラ系は私にはむずかし過ぎました。
 
  2013.5月4日
ヌーベリー.ストリート

 とても良いお天気でダウンタウンでランチ。カフェのテラスは春の日差しを楽しむ人々であふれていました...私はボストンのこの街並みがホントに心地よいです..と言うより、やっと心地よく暮せるようになりました。 
 
  2013.5月5日(日)
ブルー.ヒル トレッキング

 毎朝の散歩でアーノルド.アーバリータムから見えるブルーヒルにトレッキングに出かけました。網走管内だと藻琴山という感じです。頂上に気象台があり車や自転車でも行けるのですが私はトレッキングシューズで歩きました...頂上からボストン市街が見えるのですがもやがかかっていて写真にはとれませんでしたが気象台と景色の写真を添えますね。

 午後はボストンから1時間ほどのMerrimacのPurple Sage Potteryのオープンスタジオに行ってみました。Irisさんと望月さんの器を購入し夕暮れの美しい景色を楽しんで充実の日曜日でした...でも北海道斜里町、小清水町はゴールデンウィーク中ずっと雪だと聞いてびっくりです!
 私のスタジオの庭掃除も遅れそうです...
 
 
 
2013.5月7日
MFA-Boston Strong

 昨日はNECでVictor Rosenbaum(piano)のコンサートに出かけ、今日は12:00からのBorromeoのコンサートに出かけました。「Five Beethoven Afternoons」というタイトル通りベートーベンを堪能し、午後5:00からはボストン美術館のイベントです。
 ニューアメリカン.ウイングに新たに3つのギャラリーがオープンします。そのオープニングイベントで学芸員によるギャラリートークがありました。

 つい先日までは「SAMURAI」展示の垂れ幕だったのですが、今日は「BOSTON STRONG」になっていてMFAの強いサポートの意志を表していて感動しました。 
 
 
  2013.5月8日
ハーバード植物公園(アーノルド.アーバリータム)

 木々の様子は一週間前とはずいぶん変わって...桜は葉桜になり、大きな芍薬が見事に咲いていました。先週の予告通りライラックの花は紫色から白まで見事に咲いています..今週末はライラック祭り、大勢の人達がピクニックを兼ねてにぎやかになりそうです!

 北海道より一足早く春を楽しみ、カレンダーに書き込んであるコンサートやイベントに出かけてはいろんな感性に磨きをかけ爪を研いでいます...幾つ歳を重ねても新鮮な視点で物事を考えられる自分でありたいです。
 春を告げる鳥、ロブンが巣で子育てをしていました:)
 
 
5月10日(金)
Borromeo String Quartet コンサート(Beethoven)

 NEC Pierce Hallでのコンサートに出かけました。
 5月7日に出かけた「Five Beethoven Afternoons」と題した5回シリーズの最後のコンサート12:00pm-2:40pmまで5分程の休憩を2度、たっぷり2時間30分....バイオリン、ビオラ、チェロそれぞれが丁寧に大胆にベートーベンを堪能させてくれました...ベートーベンを語る事ができなくても、クラシック音楽の基礎も歴史も知らなくても彼等の演奏からベートーベンを楽しんだ...と言う感じです。私にとっては普通の日常にこんな贅沢なコンサートが楽しめるのもボストンライフの魅力です。

 来月、6月2日から16日までの3週間、ボローメオが「東京サントリー.ホール」にて演奏します。
 ぜひ、この機会にお出かけしてはいかがでしょうか?...人生に一度だけでもこんな贅沢なコンサートを楽しんでいただきたいのです...ボローメオのWebご紹介しますね。

 チケットは、
http://www.suntory.com/culture-sports/suntoryhall/perform/list1306.html

http://www.borromeoquartet.org/artist.php?view=cal

 余談ですが...コンサートの前に少し彼等とお喋りしたのですがいつも飾らず気取らず、それでいて溢れ出るオーラを持っていてホントに素敵な人達だなと思いました...私の焼いたバナナブレードほめてもらえて嬉しかったわ:)  
  5月27日
Memorial Day.Red Sox フェンウェイ球場

 アメリカの祝日でフェンフェイ球場に出かけました。メモリアルデーの式典では大勢の方々が表彰され国歌が歌われました。国歌斉唱で国旗が掲げられると帽子をとり胸に手をあてるシーンはアメリカ国民の真意を感じました。
 自由と個性を強調するあまり国民としての意識を忘れてしまったような感じばかりが目立つどこかの先進国とは違う気がしました。
 ボストンに暮して7年目...何をしていても日本国民としての意識がもっと強くなった気がします。  
  5月31日
イタリアン.ナショナル.デー. レセプション

 イタリア総領事ご夫妻から「Itarian National Day Reception」に招待されダウンタウンにある「Algonquin Club」に出かけました。ここは日本国総領事主催のレセプションでも何度か訪れていますが重厚な内装とレセプションのセッティングにはいつも学ぶ事がたくさんあります。特にイタリア総領事のレセプションですから招待客のドレスも気になります:)
 数日前の寒さが嘘のように真夏のような暑さになり出かける寸前まであれこれ考えて...白のワイドパンツに黒のワンピースを合わせショールで色を添えてみました...が...麻のパンツとワンピースがお互いに少しまつわりついてしまっていますよね..絹だと動きもきれいになりますから次からは気をつけなくちゃね...イタリア総領事はいつもとてもスタイリッシュですが今日のベストドレッサーは何といっても総領事夫人の際立った美しさでした!(白のカクテルドレスにゴールドのハイヒール)流石イタリアを代表する方ですね。
 
   普段から親しくお付き合いしていただいているとはいえ公式な場に招待していただけるというだけでもとても光栄な事です...レセプションではイタリアワインと数種類のパスタが用意されていて素敵な夜を楽しませていただきました。  
 明日からは6月...時間が飛ぶように過ぎていきますが斜里のスタジオに戻るまでにしなければならない予定がビッシリ!!...今出来る事を精一杯がんばりましょうね:)   

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伝承時代布研究所
Traditional Textile Arts

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