☆★☆★☆2014.4月 Boston studio news☆★☆★☆

3月28日は学芸員と展示キルトのコレクターによる招待ツアーがありました。この展示の趣旨とキルトにまつわる裏話などとても興味深く新たな刺激と勉強になりました。

美術館のキルト展とイベントのキルト展の焦点の違いがはっきり分かります。特に今回の展示はキルトにシルクスクリーンの説明を添えてあるのはさすがだと思いました。

以前の私のスタジオニュースでも触れたことがありますが、キルトのデザインが他の分野のアーティストやデザイナーから影響されていたことを報告しましたがこの展示は「色」が主役であることが分かります。この日のツアーでの写真を添えますね...キルトは60枚展示されています。

	パッチワークのデザインとして使われている「変形ログキャビン.デザイン」は1927年、ドイツのグラフィク.デザイナーが出版しています。 　この中心位置を移動させる「変形ログキャビン」で私も1988年頃から何枚かのキルトを制作しました。「オホーツク.ブルー」「百花繚乱」「オータム」などがありますがログキャビン.デザインに革新を与えましたね。キルトのデザイン、パターンを使うときにはその起源がいつ誰の物であるのかも大事なことだと思います。
アメリカのキルトの第一人者と言われている「Nancy Crowe」ナンシー.クロゥーさんの展示をFuller Craft Museumで(確か2009年)見ましたが彼女のデザインの元はニュージーランドの篭編みからヒントを得たとしてたくさんの篭が一緒に展示してありました。「オリジナル」と誇張したり誤解を招くような事がないように気をつけなくてはいけませんね。

3月31日オープニングには600名の方が招待されていました。メジャーな展示のオープニングはニューアメリカンウィングです。

	美術館館長とコレクターのRoyさんのスピーチがあり、特に50年間Royさんと一緒にキルトを収集してきたパートナーがこの日を待たずに亡くなられたことに触れられ胸を詰まらせている姿がせつなく心に残りました....。 　オープニングの写真を添えますので雰囲気だけでも楽しんでいただけるとうれしいです。

4月10日(木) ボストン美術館.ギャラリートーク 数日前から年号や布の時代背景などをあらためて確認しながら今日のギャラリートークの準備をしていました。

1:00pm-2:00pmまでの一時間をフルに使って2F展示室に展示されている夜着と絵絣も紹介し私の作るキルトの説明をすることが出来ました。

ドロップ.インというその場での参加者ですので予測が出来ませんでしたが平日の午後にもかかわらず7名の方が熱心に聞いてくださいました。

	拙い英語のトークも私の個性と受け止めていただけたのはとてもうれしかったです...個性というのは意表を突くことではなくしっかりとした基本や主張を持った上に培われたものだと自負していますしその努力の結果だと思っています。とてもいい機会を与えていただきました...次のデモンストレーションもがんばります!!

何だか一役終えホッとしてアパートに戻ってから稲荷寿司とアボカドサラダ、ショウガで煮詰めておいたサンマで遅いランチしました....いろんな思いが重なった2週間のレポートです。些細なことでうれしかったり頑張れたりします...さぁ、もう少しがんばんなくちゃ!:)

4月30日(水) ボストン桜、満開です! 　先週20日、ダウンタウンのボストンコモンを散歩しました。

ボストンマラソンの前日でNewbury Streetは歩行者で溢れていましたが公園の木蓮や桜、レンギョウも咲き始めて皆それぞれに春の日差しを楽しんでいるようでした。

27日、日曜日の朝は近くにあるハーバードの植物公園を散歩し写真を撮りました...曇り空でしたが水面に写る桜の美しさもなかなかでしょ? :) 　春を告げる鳥、ロブンも...ボストンで8回目の春です。

美術館でのイベントの他に友人の「90才祝賀会」など行事に出席しながら、つぎのギャラリートークの準備を進めています。 特に美術館のスクール.ツアーガイド35名へのレクチャーは次の世代の子供達にガイドをしている方々ですのでキルトから日本文化や歴史が伝えられるように考えています。

週末ののんびりもゴールデンウィークもなく芽吹いていく木々の窓辺でピーシングをしながら毎日を大切に過ごしています!!...明日から5月ですね!

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